ドノスティアの公園に一歩踏み入れると、海は森に、波は噴水に、砂は芝に、そして青は緑に一転。歩きやすい靴を履いて、何もかも忘れるまで公園を散歩してみませんか。
街の都市グリッド内に位置するクリスティーナ・エネア公園はマンダス公爵が彼の妻に敬意を表して造った緑のオアシス。彼の死後、オリジナルの姿を変えないことを唯一の条件としてサン・セバスティアンに寄贈。そのおかげで、今も孔雀、白鳥が生息し、エキゾチックな樹木、隅々まで伸びる小道など、昔と変わらぬ魅力ある公園となっています。
街を見渡す一番の景勝地といっても過言ではありません。英国田園風邸宅にインスパイアされて造られ、かつて王室邸宅として使われていた宮殿はまさに圧巻の一言。マリア・クリスティーナ王妃、アルフォンソ13世、フアン・カルロス王が夏の避暑地としてここを訪れていました。玉砂利が敷き詰められた小道と花に囲まれたミラマール庭園は海に向かってなだらかに傾斜しています。
サン・セバスティアンを囲む丘の一つにそびえ立つ公園。威風堂々とした広大で美しい庭園は、フランス人ピエール・デュカスによって19世紀終盤に設計されたもの。かつてフランコの夏用の別荘であった洗練された宮殿が人目を引くこの公園には、趣向を凝らした池がある他、花が咲き誇り、緑が生い茂っています。